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採用パンフレットは必要?|会社案内・採用サイトとの違いと、つくる前の判断
合同企業説明会のブースで、担当者が採用パンフレットを開いて学生へ説明するイメージ

はじめに

合同企業説明会への出展が決まり、来場者へ渡す資料を用意したい。会社案内も採用サイトもあるけれど、採用向けのパンフレットを別につくった方がよいのか。原稿や写真の準備、制作費、毎年の更新まで考えると、どこから始めればよいか迷うこともあるのではないでしょうか。

採用情報をWebで伝えられる今も、会場で手渡す、説明した内容を持ち帰って見返す、ご家族と会社について話すなど、紙の資料を活かせる場面はあります。紙かWebかを先に決めるより、誰に、どの場面で、何を伝えたいかを整理することが出発点になります。

採用パンフレットは、会場での説明と、持ち帰った後の理解・検討をつなぐための選択肢です。すべての会社に専用冊子が必要なわけではありません。今ある会社案内との兼用や差し込み資料も含め、配布する場面、載せる内容、更新の負担から必要な形を考えます。

この記事では、合同企業説明会などでの採用パンフレットの役割、会社案内・採用サイトとの使い分け、制作前に確認したいことを、CUREの制作事例とともに紹介します。

会場で伝える、持ち帰って見返す、Webで詳しく確認する、採用パンフレットとWebの使い分けを示す3段階の図

紙とWebの使い分けの一例です。会場での説明から、持ち帰った後の情報確認までをつなぎます。

合同企業説明会で、採用パンフレットは何を担う?

合同企業説明会に向けて紙の資料を用意するときは、会場で配ることだけでなく、その後にどう読んでもらいたいかまで考えます。学校訪問や個別説明会、資料請求などでも、資料を渡す前後の流れを確認すると、必要な内容が見えてきます。

会場での説明を補う

初めて会社を知る方に、社名や事業名だけで仕事の内容を理解してもらうのは難しい場合があります。何をつくる会社なのか、誰のどのような課題を支えているのか、入社後にどんな仕事をするのか。写真や図、短い言葉で示せる資料があれば、担当者が説明するときの手がかりになります。

Webサイトの文章をそのまま並べるより、会場でよく説明することや、来場者から聞かれることを整理しておくと、紙面に必要な情報を選びやすくなります。

持ち帰った後に、会社や仕事を見返せるようにする

会場で聞いた話を、後から確認できることも紙の資料に持たせたい役割です。複数の企業の資料を持ち帰る場面を想定し、どの会社の、どんな仕事の説明だったかが結びつくように構成します。

そのためには、目立つ表紙だけでなく、事業や仕事の説明、働く人の姿が一つの会社の情報としてつながっていることが大切です。会場で話した内容と、冊子に書かれている内容にも食い違いがないかを確認します。

本人とご家族が、会社を理解するための資料にも

新卒採用では、学生本人が、ご家族に就職先の会社について話す場面もあります。マイナビが2026年2月に公表した保護者調査でも、子どもの内定先が知らない企業の場合の対応として、本人に会社のことを確認したり、自ら企業情報を調べたりするという回答が見られます。

持ち帰ったパンフレットに、事業や仕事の内容、入社後の育成、働く環境が分かりやすくまとまっていれば、ご家族と会社について確認する際の資料としても使えます。業界の専門用語を知らない方にも伝わる説明になっているか、という視点で見直しておくことも有効です。

ここで大切にしたいのは、会社の実態を具体的に確かめられることです。採用サイトの詳しい情報と合わせて、本人やご家族が会社への理解を深め、不安な点を確認できる判断材料を用意します。

参考:マイナビ「2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査」p.27・設問26。大学4年生・大学院2年生以上で就職活動を終えた、または活動中の子どもを持つ保護者1,000人を対象に、2026年1月に実施。実際の対応と仮定の回答を含む設問です。この調査は、紙のパンフレットによる安心感や採用効果を測定したものではありません。

採用サイトで、詳しい情報を確認できるようにする

冊子には会社や仕事を理解するための要点を載せ、詳しい仕事内容や現在の募集情報、次の説明会などはWebで確認できるようにします。QRコードやURLを載せる場合も、「社員インタビューを見る」「募集職種を確認する」など、何が見られるのかを添えると、次の行動を選びやすくなります。

リンク先がトップページだけになっていないか、スマートフォンで確認しやすいか、内容が更新されているかまで確認します。紙を渡した後の参照先も含めて、一つの案内として考えます。

会社案内・採用サイトと、何を分ける?

会社案内、採用パンフレット、採用サイトは、どれにも同じ情報をすべて載せる必要はありません。読む相手と使う場面に合わせて、情報の深さや見せる順序を変えます。

  • 会社案内:事業、実績、会社概要など、会社の全体像を伝える資料。採用に使う場合は、働く人の視点で不足する情報がないか確認します。
  • 採用パンフレット:仕事内容、社員の姿、会社が大切にしていることなどを、手元で読み返せる形へ整理する資料。
  • 採用サイト・採用ページ:詳しい情報、更新が必要な募集情報、説明会や応募方法などを確認する場。紙から参照する内容を決めます。

これは、媒体の役割を考えるための一例です。会社案内の中に採用向けの内容を設けたり、紙の資料とPDFを併用したりする方法もあります。媒体を増やすことより、必要な情報に無理なくたどり着けるかを確認します。

また、紙とWebで文章やレイアウトをすべて同じにする必要はありませんが、仕事内容や会社の説明、写真から受ける印象に矛盾がないことは大切です。

採用情報を専用サイトで伝えるか、今のホームページ内で整えるかに迷う場合は、「採用サイトを分けるかどうかの判断」も参考にしてください。

専用冊子をつくるか、今ある資料を活かすか

採用パンフレットが必要だと感じても、すぐに専用の冊子を一からつくると決める必要はありません。今ある資料で伝わっていることと、採用の場面で不足することを分けて考えます。

採用向けの専用冊子をつくる

仕事内容や社員紹介など、採用向けに伝えたい内容が多く、説明会などで継続して手渡す機会がある場合の選択肢です。求職者が知りたい順序で構成しやすく、会社案内とは違う視点で仕事や職場を紹介できます。

一方で、取材や原稿確認、印刷、配布、更新を誰が担うかも決めておきます。情報を増やしすぎると、制作時だけでなく、その後の見直しにも負担が生じます。

今ある会社案内と兼用する

事業紹介や実績など、取引先と求職者の両方に伝えたい内容が多ければ、会社案内を活かす方法もあります。その場合も、会社の沿革や事業紹介だけで、実際の仕事や働く環境まで想像できるかを確認します。

会社案内に採用ページを加えるのか、詳しい内容を採用サイトへ分けるのか。取引先向けの説明と採用向けの説明のどちらも読み取りにくくならないよう、構成を検討します。

差し込み資料やリーフレットで補う

会社案内の基本部分は使えていて、採用向けの説明だけが不足するなら、差し込み資料や小さなリーフレットを用意する方法もあります。会社の全体像を伝える資料と、仕事や職種を伝える資料を分けて使います。

採用する職種や年度によって変わる情報を分けられる利点がありますが、配布時の組み合わせや、どの版が最新かの管理も必要です。単にページ数を減らすだけでなく、使う人が扱いやすい形を考えます。

WebやPDFの整備を先に進める

オンラインでの説明や資料送付が中心で、紙を渡す場面がまだ決まっていない場合は、採用ページやPDF資料から整える選択肢もあります。紙と同じレイアウトのPDFが画面でも読みやすいとは限らないため、どの端末で、どのように見てもらうかを確認します。

会社の規模や採用人数だけで、どの方法が適しているかは決まりません。使う場面、情報量、更新の体制、ご予算を並べて考えます。既存資料のどこを残し、どこを直すかは、「今ある会社案内の見直し方」でも整理しています。

載せる内容は、入社後を想像できる情報から

採用向けの資料では、会社の説明を、そこで働く人の仕事につなげて伝えます。立派な理念や事業名が並んでいても、自分が入社したら何をするのかが分からなければ、判断材料が足りないことがあります。

  • 事業と仕事のつながり:誰に何を提供する会社で、その中でどのような役割を担うのか。
  • 具体的な仕事の場面:どんな人と関わり、どのような流れで仕事を進めるのか。
  • 働く人の声:入社後に知ったこと、難しかったこと、経験を重ねてできるようになったこと。
  • 育成と相談の仕組み:入社後に何を学び、分からないときは誰に相談するのか。
  • 次に確認できる情報:詳しい職種紹介、募集情報、説明会や問い合わせの案内はどこにあるのか。

「働きやすい」「風通しがよい」といった言葉を使う場合も、実際の制度や仕事の進め方を添えます。写真や社員の声は、掲載できる内容か、現在の実態に合っているかを確認し、本人の確認も取ってから使います。

すべてを一冊へ入れる必要はありません。紙では要点をつかめるようにし、詳しい情報はWebへ分ける方法もあります。その際は、「採用ページで伝えたい情報」と見比べ、説明がつながっているかを確認します。

募集条件や日程など、変わりやすい情報をどこへ載せるかも先に決めます。冊子、差し込み資料、Webのどれで管理する場合も、更新する人と確認するタイミングを決め、古い情報が残らないようにします。

CUREの制作事例|採用サイトと紙の役割をつなぐ

トータルシステムエンジニアリング株式会社の制作では、コーポレートサイトの構造と動線を見直し、ビジネス向けと採用向けの情報を切り分けました。あわせて、採用サイトとトーン&マナーを揃えた採用パンフレットを制作しています。

パンフレットはA3二つ折り、仕上がりA4・4ページの仕様です。合同企業説明会や資料請求などで使用するツールとして、Webと一貫した表現で会社を紹介できるようにしました。

この事例で参考にしたいのは、ページ数そのものより、誰に渡し、どの場面で使う資料なのかを考えて仕様を決めた点です。詳しい情報を確認するWebと、手元で見返す紙の資料が、同じ会社の説明としてつながることを大切にしています。

トータルシステムエンジニアリングの採用パンフレット・Web制作事例を見る

原稿・写真・ページ数が決まっていなくても、ご相談いただけます

制作会社へ相談するために、完成した原稿やページ構成まで用意する必要はありません。今ある資料と、これから使いたい場面を共有することから始められます。

  • 現在の会社案内、採用ページ、説明会で使っている資料。
  • 合同企業説明会や学校訪問など、使用する場面と予定日。
  • 来場者や応募を考えている方から、よく聞かれること。
  • 使えそうな写真や原稿、これから準備が必要な情報。
  • ご予算、配布部数の目安、社内で確認や更新を担当できる範囲。

分かる範囲の情報で構いません。内容の整理や構成、デザインをどこまで依頼するか、取材・撮影・原稿制作をどう分担するかは、制作範囲として確認していきます。一冊全体を依頼する方法だけでなく、既存資料を活かし、不足する部分から整える方法も検討できます。

使用日が決まっている場合は、その日までに何が必要かを早めに共有します。デザインだけでなく、原稿の確認、写真の準備、印刷・納品までの工程を確認し、無理のない範囲を考えます。

よくある質問

会社案内を採用パンフレットとして使ってもよいですか?

はい、兼用する方法もあります。ただし、事業や実績の紹介だけでなく、仕事内容や働く環境など、求職者が知りたい情報まで伝わるかを確認します。不足する内容を差し込み資料や採用ページで補う方法も検討できます。

採用サイトがあっても、パンフレットは必要ですか?

採用サイトの有無だけでは決まりません。説明会などで手渡す、説明した内容を持ち帰って見返してもらうといった役割が必要かを確認します。オンラインでの案内が中心なら、WebやPDFの整備を優先する選択肢もあります。

合同企業説明会では、今ある会社案内を配ってもよいですか?

会社や仕事を理解するために十分な内容であれば、既存の会社案内を活かせる場合があります。採用向けの説明が足りないときは、別紙を添えるなどの方法を検討します。主催者が定める配布方法や資料のルールも確認してください。

会社案内に差し込む資料だけでも相談できますか?

はい、ご相談いただけます。現在の会社案内と不足する情報を確認し、差し込み資料やリーフレットなど、必要な範囲を考えます。元データや写真の有無、使用予定日などによって、対応する工程は異なります。

何ページ・何部つくるか、先に決める必要がありますか?

細かな仕様まで決まっていなくても問題ありません。伝えたい内容と配布する場面からページ数や形を検討し、部数は使用予定や更新の頻度、保管の負担も踏まえて考えます。分かっている条件から共有いただければ構いません。

まとめ|使う場面から、必要な資料を考えます

採用情報をWebで伝えられる今も、合同企業説明会での案内や、持ち帰った後の見返し、ご家族への説明など、紙の資料を活かせる場面はあります。大切なのは、紙かWebかの二択ではなく、採用活動の中でそれぞれにどんな役割を持たせるかです。

専用の採用パンフレット、会社案内との兼用、差し込み資料、WebやPDFの整備。今あるものと不足する情報を見比べながら、今回必要な範囲を考えます。

CUREでは、現在の会社案内や採用ページを見ながら、伝える内容の整理から、紙とWebの表現のつなぎ方まで一緒に考えます。「説明会で渡す資料が必要になった」「今の会社案内で足りるか分からない」といった段階でも、ご相談いただけます。

採用パンフレットの制作について相談する

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