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自社の事業やサービスについて、普段の営業や顧客とのやり取りでは説明できている。しかし、ホームページには何を、どこまで掲載すればよいのか迷うことがあります。
サービス名と短い説明は載せているものの、初めて訪れた人が「自分の相談に対応してもらえるか」「何から話せばよいか」まで判断できる内容になっているでしょうか。
ホームページの事業内容やサービス紹介は、会社が提供しているものを並べるだけのページではありません。読む人が自分との関係を見つけ、依頼できる範囲や進め方を理解し、次の行動を判断するためのページです。
サービスの魅力を一方的に語るのではなく、誰に、何を、どのように提供できるのかを、判断できる情報として整えることが大切です。
この記事では、ホームページの事業内容やサービス紹介に載せたい情報、一覧ページと個別ページの使い分け、一律の料金表示では誤解が生じる場合の考え方、実績や問い合わせへのつなげ方を整理します。
会社が伝えたいことと、読む人が知りたいことをつなぐ
社内では「Web制作」「人材支援」「設備保守」のようなサービス名だけで内容を共有できても、初めて会社を知る人が同じ解像度で理解できるとは限りません。
読む人が知りたいのは、名称の意味だけではなく、自分が抱えている状況と関係があるか、どのような支援を受けられるか、相談すると何が決まっていくのかということです。
| 会社が伝えたいこと | 読む人が確認したいこと | ページに加える情報 |
|---|---|---|
| サービスの特徴 | 自社の状況に合っているか | 対象、相談例、利用場面 |
| 品質や専門性 | 何を根拠に信頼できるか | 担当範囲、工程、実績、判断基準 |
| 対応力 | どの段階から相談できるか | 分担方法、進め方、相談時に必要な情報 |
| 提供する価値 | 相談後に何が変わるか | 目指す状態、活用方法、確認できた変化 |
会社側の説明を、読む人が判断に使える情報へ置き換えることで、サービス紹介は単なるメニューではなく、相談前の理解を支えるページになります。
サービス紹介を考えるときに確認したい7つの情報
最初から魅力的な紹介文を書こうとすると、抽象的な表現へ寄りやすくなります。まずは事実を7つの項目に分けて確認します。
01
サービスの概要
何を提供するサービスなのかを、専門用語だけに頼らず短く説明します。
02
対象となる人や状況
どのような企業、担当者、課題、業務段階に向いているかを整理します。
03
依頼できる内容と範囲
具体的な作業、制作物、支援内容、対応地域や期間など、相談できる範囲を示します。
04
進め方と役割分担
相談から実施までの流れと、発注者側・提供会社側がそれぞれ担当する内容を伝えます。
05
品質や特徴の根拠
体制、技術、判断基準、得意とする領域など、その会社ならではの特徴を事実で補います。
06
実績や活用例
どのような相談に対応してきたかを、業種、課題、担当範囲、使われ方などから示します。
07
次に取れる行動
問い合わせ、相談、見積もり、資料確認など、読後に進める方法を明確にします。
7項目をすべて同じ分量で載せる必要はありません。サービスの内容と読む人の検討段階に合わせて、判断に必要なものを優先します。
サービス一覧と個別ページは、役割を分けて考える
複数のサービスがある場合、一つのページへ詳しい説明を詰め込むと、全体像が見えにくくなることがあります。
サービス一覧は、会社が対応できる領域を俯瞰し、自分に関係する項目を見つけるためのページです。個別ページは、対象、対応範囲、進め方、実績などを確認し、具体的な相談を検討するためのページです。
対象や進め方が近いサービスは、一つのページで比較できるようにする
対象、料金体系、相談方法が大きく異なる場合は、個別ページへ分ける
一覧と個別ページの表記をそろえ、行き来できる導線を設ける
ページ数を増やすこと自体を目的にせず、読む人が比較しやすい単位で分けることが基本です。
対応範囲は、固定されたメニューだけで示さない
企業向けの制作や専門サービスは、相談内容によって範囲が変わることがあります。その場合、決まったプランへ無理に当てはめるより、どのような分担が可能かを示す方が、相談の入口は分かりやすくなります。
例えばデザイン制作であれば、ロゴだけを依頼する、社内で用意した原稿をもとに会社案内を制作する、Webサイトとパンフレットを一貫して整えるなど、始め方は一つではありません。
部分制作
ロゴ、パンフレット、撮影、Webページなど、現在必要な一項目から依頼する方法です。
分担制作
社内で用意できる情報や素材を活かし、構成、原稿、撮影、デザインなど必要な領域を制作会社が担当します。
一貫制作
言葉とビジュアルの骨格を定め、ロゴ、Web、会社案内、撮影など複数の接点へ展開します。
すべてを一度に依頼する必要はありません。現在の優先順位と予算、社内体制を確認し、最初に整える範囲と将来つなげる範囲を分けておくこともできます。
依頼内容が固まっていない段階から制作範囲を整理する方法は、「デザイン会社への依頼、何から始めますか?|ロゴ・Web・パンフレットの進め方」でも紹介しています。
一律の料金表示が誤解を招く場合は、見積もりの条件を伝える
仕様や規模、役割分担によって内容が変わるサービスでは、定型的な料金だけを掲げると、実際に必要な費用との間に差が生じ、かえって誤解を招くことがあります。しかし、「要問い合わせ」だけでは、何を伝えれば見積もりを相談できるのか分からず、読む人がためらう場合があります。
そのような場合は、実際の金額を無理に固定せず、費用を左右する条件を整理して伝えます。制作物の種類と点数、ページ数、原稿や写真の準備状況、必要な機能、納期、社内と制作会社の分担などです。
金額を無理に固定するのではなく、見積もりに必要な情報と、未定の段階でも相談できることを伝える。それにより、読者は自社の状況をどのように共有すればよいか判断できます。
ホームページの原稿や素材を社内と制作会社で分担する方法は、「ホームページを作りたいけれど、原稿の準備が不安。|制作会社との役割分担と進め方」も参考にしてください。
実績紹介と組み合わせて、サービスの説明に根拠を持たせる
サービスページに「高品質」「丁寧」「柔軟」と書くだけでは、会社ごとの違いは伝わりにくいものです。抽象的な特徴は、実績や進め方と結び付けることで判断材料になります。
例えば「幅広く対応します」ではなく、企画、原稿、撮影、デザイン、開発のうち何を担当したのかを実績で示します。「企業らしさを大切にします」であれば、どのような情報を読み解き、表現へ反映したのかを具体的な事例から伝えます。
すべてのサービスに多くの実績を並べる必要はありません。そのページの対象に近い事例を選び、詳しい実績ページへつなぐことで、サービスの概要と実際の対応を行き来して確認できるようになります。
CUREの対応領域と制作事例は、「事業内容とサービス」と「作品事例」でご覧いただけます。
サービスが変わったら、ページの情報も見直す
サービス紹介は、ホームページを公開した時点の情報を残し続けるページではありません。対応範囲、体制、進め方、使用する仕組みなどが変われば、古い説明が相談時の認識違いにつながることもあります。
新しいサービスを始めたときだけでなく、受け付けていない内容が残っている、最近増えている相談が書かれていない、実績とサービスページがつながっていないときも見直す機会です。
文章を一部修正する、実績へのリンクを加える、個別ページを一つ増やすなど、全面的なリニューアルを行わずに現在必要な範囲から整えられる場合もあります。
現在のページを修正したいものの、依頼先や進め方が分からない場合は、「ホームページを直したい。でも、どこに相談すれば?」で、一部修正から相談する際の確認事項を紹介しています。
ホームページ公開後にCMSで更新する情報の見つけ方は、「ホームページは公開後、何を更新する?|CMSを活かすコンテンツの考え方」で紹介しています。
CUREが考える、サービス紹介の整え方
CUREでは、サービス紹介の文章だけを独立して整えるのではなく、読む人、掲載する情報、写真や図版、関連する実績、問い合わせまでの導線を一つのページとして設計します。
言葉で示した特徴が、Webサイトの見せ方や写真、ロゴ、会社案内など、実際の接点とずれていないことも大切です。サービスの内容と企業らしさを読み解き、コピーとビジュアルの双方から一貫した印象を形成します。
私たち自身も、事業内容ページだけですべてを伝え切ろうとはしていません。サービスの全体像は事業内容ページで示し、具体的な進め方や判断材料は、実績やブログで補いながら、事業や相談内容の変化に応じて見直しています。
既存ページの文章だけを見直す、一つのサービスページを追加する、社内で用意した原稿へ構成とデザインを加える、サービス全体を再整理するなど、現在の課題と体制に応じて制作範囲を分けられます。
まとめ
ホームページの事業内容やサービス紹介は、提供しているものを並べるだけでなく、読む人が自分との関係、依頼できる範囲、進め方、判断の根拠を確認するためのページです。
サービスの概要、対象、対応範囲、役割分担、特徴の根拠、実績、次の行動を整理し、必要に応じて一覧ページと個別ページの役割を分けます。一律の料金表示では誤解が生じる場合も、見積もりを左右する条件と、相談できる段階を伝える方法があります。
最初からすべてのサービスページを作り直す必要はありません。既存の文章や資料を確認し、現在優先したい一つのサービス、説明が不足している一項目、実績への導線などから整えることもできます。
「サービスは決まっているが、ホームページでの伝え方を整理できていない」「現在のページへ何を加えるべきか分からない」といった段階からご相談いただけます。
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