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「ロゴだけでも相談できますか。」「ホームページのことしか決まっていません。」
デザイン会社へ問い合わせる前に、そんな心配をされる方がいます。
ロゴ、Webサイト、パンフレット、会社案内、名刺。制作物同士には関係がありますが、最初からすべてを依頼する必要はありません。反対に、一つだけをつくる場合も、ほかの制作物との関係を少し確認しておくと、後から展開しやすくなります。
相談を始める時点で、依頼内容が完全に決まっていなくても構いません。現在困っていること、変えたいと感じていること、社内で用意できそうなものを共有すると、必要な制作範囲を整理しやすくなります。
この記事では、デザイン会社への依頼を何から始めるか、一つの制作物から始める方法、役割を分ける方法、複数の制作物をつなげて考える方法に分けて紹介します。
最初に決めるのは、制作物の数ではない
相談前に、必要な制作物をすべて選び、仕様まで決めておかなければならないと思われるかもしれません。
しかし、最初に確認したいのは、ロゴを何案つくるか、Webサイトを何ページにするかといった数量だけではありません。なぜ制作を考えたのか、現在どのような場面で困っているのかを共有することが入口になります。
例えば、ホームページが古くなったという相談でも、実際の課題はさまざまです。
課題によってはWebサイトの見直しだけで解決できます。一方で、ロゴは変えずに使い方を整える、会社案内の文章や写真も一緒に整理するなど、ほかの接点との関係を確認した方がよい場合もあります。
制作物を増やすためではなく、いま必要な制作範囲を見極めるために、最初の対話があります。
一つの制作物から始める
ロゴだけ、Webサイトだけ、パンフレットだけといったご相談も、デザイン会社への自然な依頼方法です。
営業で使う会社案内を整えたいのであれば、まずはその利用場面と、受け手に伝えたい内容へ集中できます。新しい店舗の開業に必要なのがロゴと看板であれば、最初に使う接点から整え、Webサイトや販促物は必要な時期に広げる方法もあります。
一つの制作物から始める場合も、将来使う場面を少し見渡しておくことが大切です。
今回つくらないものまで細かく決める必要はありません。次の制作で再利用できる言葉、写真、色、書体などを意識しておくだけでも、後から印象をつなぎやすくなります。
最初からすべてをつくらず、重要な接点から整える考え方は、「中小企業のブランディングは何から始める?デザインで整える3ステップ」でも紹介しています。
社内とデザイン会社で、役割を分けて進める
制作に必要なことを、すべてデザイン会社へ任せる必要もありません。
事業について最も詳しいのは、日々その仕事に携わっている方々です。サービスの特徴、顧客からよく聞かれる質問、社内で大切にしていることなど、発注者側が持つ情報は、表現の方向性を読み解く大切な手がかりになります。
一方、集めた情報の優先順位を決め、見出しやコピーへ整え、写真やレイアウトと組み合わせることは、制作会社側が支援できます。
| 進め方 | 発注者側で行うこと | デザイン会社へ依頼すること |
|---|---|---|
| 一つの制作物から始める | 目的、使用場面、既存素材を共有する | 必要な情報と表現を、その制作物へまとめる |
| 役割を分けて進める | 事実、ラフ原稿、写真などを用意する | 情報整理、編集、デザイン、品質管理を担う |
| 複数の制作物をつなげる | 事業の方向性と社内の確認体制を共有する | 共通する言葉とビジュアルを各接点へ展開する |
社内に広報担当者や制作経験のある方がいる場合は、その体制を活かして分担できます。原稿や写真の準備に不安がある場合は、取材や素材整理から依頼する方法もあります。
ホームページ原稿の分担については「ホームページを作りたいけれど、原稿の準備が不安。|制作会社との役割分担と進め方」で詳しく整理しています。
複数の制作物を、つながりのある表現へ
会社やサービスの見せ方を大きく見直す場合は、ロゴ、Webサイト、会社案内、営業資料などをつなげて考える方法があります。
制作物ごとに目的は異なります。Webサイトには詳しい情報や更新性が必要で、会社案内には短時間で全体像を伝える役割があります。すべてを同じレイアウトにするのではなく、媒体に応じて表現を変えながら、共通する言葉、色、書体、写真の方向性を保ちます。
この場合も、すべてを同時に完成させる必要はありません。最初に共通する方向性と優先順位を確認し、第一段階ではロゴとWebサイト、次の段階で会社案内や営業資料へ展開するなど、無理のない順序で進められます。
新設法人のロゴを、創業の背景や企業らしさを各接点へつなげる起点として考える方法は、「新設法人のロゴデザインで、ブランドの軸をつくる|設立期に大切にしたいこと」で紹介しています。
新しいサービスを会社名で展開するか、別ブランドとして立ち上げるかによっても、必要な制作範囲は変わります。判断の考え方は「新しいサービス、会社名のままでいい?別ブランドにするべき?」をご覧ください。
企業規模ではなく、必要なクリエイティブワークから考える
大きな企業だから一貫制作、小さな店舗だから部分的な制作と決まっているわけではありません。
街の焼肉店のロゴや販促物から、上場企業のWebサイトや広告制作まで、CUREが携わるプロジェクトの規模はさまざまです。店舗の開業でも複数の接点を一緒に整えることがあります。上場企業の案件でも、既存のガイドラインや社内体制を活かし、一部の制作を担当する場合があります。
制作方法を決めるのは、企業の大きさだけではありません。
プロジェクトの規模を先に決めるのではなく、今必要な制作と、次につながる判断を整理することが大切です。
相談時に、決まっていなくてもよいこと
✔️ 必要な制作物のすべて
現在の課題を伺い、ロゴ、Webサイト、会社案内などのうち、何から着手するかを一緒に整理できます。相談した制作物を、すべて発注しなければならないということではありません。
✔️ 完成した原稿や写真
既存の会社案内、営業資料、Webサイト、写真、メモなども制作の素材になります。何が使え、何を新しく準備するかを確認します。
✔️ 細かな仕様やページ数
用途と必要な情報が分かれば、制作側から適切な仕様を提案できます。見積もりを比べる際は、金額だけでなく含まれる工程と担当範囲をそろえて確認します。詳しくは「ホームページ制作の見積もりはどう比べる?|制作工程で確認する7項目」も参考にしてください。
✔️ 依頼内容を説明する専門用語
「現在の印象を変えたい」「営業時に説明しにくい」「何から直すべきか分からない」といった言葉からでも始められます。制作会社が確認すべきなのは、専門用語の正確さより、どのような場面で困っているかです。
CUREへのご相談は、一つの制作物から
CUREでは、ロゴ、Webサイト、パンフレット、会社案内など、一つの制作物からご相談いただけます。
依頼内容がまだ明確になっていない場合も、現在の課題、既存の制作物、社内で対応できること、希望する時期などを伺いながら、必要な制作範囲と進め方を整理します。
一つの制作物を整える。社内と役割を分ける。複数の制作物をつながりのある表現へ展開する。どの方法でも、今回必要なところから始め、次に活かせる言葉とビジュアルを残すことを大切にしています。
何を発注するかが決まっていない段階でも、まずは現在のお困りごとをお聞かせください。
あわせて読みたい
小さく始める順序は、「中小企業のブランディングは何から始める?デザインで整える3ステップ」で紹介しています。
原稿を自社で用意する範囲と制作会社へ任せる範囲は、「ホームページを作りたいけれど、原稿の準備が不安。|制作会社との役割分担と進め方」をご覧ください。
新しいサービスの見せ方に迷っている方は、「新しいサービス、会社名のままでいい?別ブランドにするべき?」も参考にしてください。
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