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はじめに
ホームページをつくりたいと思っても、会社紹介、サービス説明、代表メッセージなど、どこまで原稿を用意すればよいのか迷い、制作会社への相談をためらってしまうことがあるかもしれません。
完成原稿がなくても、ホームページ制作の相談は始められます。ただし、制作会社が自動的にすべての文章を用意するとは限りません。情報整理、取材、構成、執筆、事実確認のうち、どこまでが制作範囲に含まれるかは会社や見積もりによって異なります。
相談前に必要なのは、整った文章ではありません。いま使っている会社案内や営業資料、日頃受ける質問、社内で伝えたいことなど、原稿をつくるための素材です。
この記事では、原稿の準備に不安がある方へ、制作会社との役割分担と三つの進め方、相談前に用意すると役立つ情報を紹介します。
「情報」「下書き」「完成原稿」は別のもの
原稿の準備を難しく感じる理由の一つは、最初から公開できる文章を書こうとすることです。ホームページの原稿は、社内にある情報を集め、訪問者が知りたい順序へ組み替え、見出しや本文として整えることで完成します。
| 段階 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 情報 | 会社の中にある事実や考え | 対応範囲、実績、仕事の流れ、よくある質問 |
| 下書き | 情報を箇条書きや文章へまとめたもの | 営業資料、メモ、既存サイトの文章 |
| 完成原稿 | 掲載場所と読み手に合わせて編集した文章 | タイトル、見出し、本文、ボタンの文言 |
発注者側が持っているのは、事業についての一次情報です。制作会社は、それを読者が理解しやすい構成や表現へ整えられます。最初から完成原稿を用意できなくても、情報や下書きがあれば制作を始められます。
原稿を準備する三つの進め方
✔️ 自社で完成原稿を用意する
社内に広報担当者や文章を確認できる人がいる場合は、自社で完成原稿を用意する方法があります。制作会社は、支給された原稿をもとにページ構成やデザイン、実装を進めます。
費用と期間を抑えやすい一方、文章量が画面に合わない、ページごとに言葉の調子が違う、読み手が知りたい情報より社内の説明が先になるといったことがあります。原稿支給の場合も、見出しや長さを制作側が調整できるか確認しておくと安心です。
✔️ ラフ原稿を制作会社と一緒に整える
箇条書き、既存資料、参考ページなどを発注者側が共有し、制作会社が構成と文章を整える方法です。社内の事実を正確に伝えながら、Webで読みやすい順序や分量へ調整できます。
最初に原稿を完成させるのではなく、ページ構成や画面設計と並行して文章を整えられるため、見出しと写真、本文と問い合わせ導線の関係も考えやすくなります。多くの企業にとって、負担と品質のバランスを取りやすい進め方です。
✔️ 取材から構成・執筆まで依頼する
社内で文章を書く時間が取れない場合や、複数の事業を整理し直す場合は、取材から依頼する方法があります。制作会社やライターが経営者・担当者へ話を聞き、掲載する情報の優先順位を整理して原稿を作成します。
「お任せ」といっても、事業内容まで制作側だけで決めることはできません。対応範囲、実績、数字、固有名詞、公開してよい情報などは、発注者側による確認と承認が必要です。取材対象者と確認担当者を先に決めておくと進行しやすくなります。
相談前に集めたいのは、新しい文章ではなく既存の素材
ホームページ用に新しい原稿を書き始める前に、社内ですでに使っている資料を集めます。完成度より、情報の出所と現在も正しい内容かを確認することが大切です。
- 会社案内・営業資料:事業の説明、強み、沿革、実績
- 見積書・提案書:対応範囲、仕事の流れ、納品物
- 問い合わせや商談の記録:顧客が迷いやすいこと、よく聞かれる質問
- 既存サイト・SNS:現在発信している内容と反応
- 写真・図・製品資料:文章だけでは説明しにくい事実
- 社内で使う言葉:サービス名、専門用語、呼称、表記ルール
資料が古い場合も捨てる必要はありません。「現在も使う」「修正が必要」「公開しない」に分けるだけで、取材時の確認事項になります。紙の会社案内とWebの文章をそのまま同じにする必要はありませんが、企業として伝える価値や言葉の基準は共有できます。
ホームページと会社案内で必要な写真を一緒に準備する方法は「ホームページ・会社案内の写真は何を撮る?|企業らしさを伝える6つの視点」でも紹介しています。
原稿とデザインは、完全に分けて考えない
文章をすべて確定してからデザインを始めると、内容は正しくても、画面上の強弱や読み進めるリズムがつくりにくい場合があります。反対に、仮の文章だけでデザインを固めると、実際の原稿を入れたときに情報が収まらなくなります。
ホームページでは、伝える内容と見せ方を行き来しながら整えます。重要な情報は見出しや図として見せるのか、写真で伝えるのか、詳しい説明ページへ分けるのか。こうした判断も原稿制作の一部です。
企業の違いを、サービス、実績、写真、問い合わせ導線へ置き換える考え方は「中小企業のホームページは、何で差がつく?|選ばれる理由を伝える5つの設計」で詳しく解説しています。
AIで下書きをつくる場合も、会社の事実は自社で確認する
生成AIは、箇条書きを文章へ整える、見出し案を出す、長い説明を短くするなど、下書きの補助に使えます。一方で、会社固有の実績、対応条件、顧客との関係、専門的な判断を自動的に把握できるわけではありません。
一般的で整った文章ができても、その会社でなければ語れない情報が薄くなることがあります。AIを使う場合も、元になる事実を用意し、公開前に担当者が正確さと表現を確認します。AIが書いたかどうかより、読者の疑問へ具体的に答え、実際の事業と一致しているかが重要です。
見積もりでは「原稿作成あり」の中身を確認する
見積書に「原稿作成」「ライティング」「取材」などと書かれていても、含まれる範囲は同じではありません。次の項目を確認します。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 対象ページ | トップ、サービス、会社紹介、実績など、どこまで含むか |
| 取材 | 回数、時間、参加者、録音や文字起こしの扱い |
| 編集範囲 | 構成、見出し、本文、キャッチコピー、ボタン文言 |
| 修正 | 確認回数と、大幅な内容変更が追加費用になる条件 |
| 確認・承認 | 事実確認と最終承認を誰が行うか |
| 再利用 | 会社案内、営業資料、採用資料へ文章を使えるか |
ホームページ制作の見積もり全体を比べるときは、原稿だけでなく、情報設計、写真、デザイン、実装、公開後の範囲も確認します。詳しくは「ホームページ制作の見積もりはどう比べる?|制作工程で確認する7項目」で整理しています。
CUREが原稿制作で大切にしていること
完成された文章でなくても構いません。CUREでは、お客様との対話や既存の資料から、事業への想いや大切にしていることを汲み取り、読み手に伝わる言葉を紡いでいきます。
Web用の文章だけを切り離してつくるのではなく、誰に何を伝えるか、どの情報を写真や図で見せるか、ロゴ・色・書体とどのような印象へつなぐかを確認しながら、言葉とデザインを一緒に形にしていきます。
会社案内、営業資料、既存サイトなどがある場合は、そこに蓄積された言葉や情報も確認します。そのまま転用するためではなく、接点ごとの役割に合わせて再編集しながら、同じ企業としての骨格を保つためです。
ホームページ制作の対応範囲と実例は「CUREのWebサイト制作事例一覧」でご覧いただけます。
まとめ
ホームページ制作は、完成原稿がなくても相談できます。相談前に必要なのは、上手に整えた文章ではなく、会社やサービスについて制作側が理解するための素材です。
自社で完成原稿を用意する、ラフ原稿を一緒に整える、取材から依頼するという三つの進め方から、社内の時間と必要な支援に合う方法を選びます。どの方法でも、会社固有の事実の確認と最終承認は発注者側が担い、構成や表現を整える範囲は制作会社と事前に確認しておくことが大切です。
会社案内、営業資料、見積書、顧客からの質問など、原稿の素材はすでに社内にあることが少なくありません。それらをWebで伝わる順序へ整え、写真やデザインと組み合わせることで、会社の実態に合ったホームページへ近づきます。
「ホームページをつくりたいが、原稿や写真が整理できていない」「会社案内や営業資料も含めて、伝え方を見直したい」といった段階でもご相談いただけます。
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