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シングルページで始めて、後からページを増やしたくなったら?|拡張性の考え方

一枚の紙から細い線が分かれ、複数の紙面につながっている様子

はじめに

ページを増やす前に確認すべきなのは、「増やせるかどうか」ではなく「なぜ増やしたいのか」です。シングルページで始めたサイトも、事業が育てば「そろそろページを分けたほうがいいのでは」と感じる瞬間が訪れます。今回は、そのきっかけの見極め方と、実際にどう増やしていくかを整理します。

ページを増やしたくなる、よくあるきっかけ

シングルページで運用していると、次のようなタイミングで「増やしたい」という気持ちが出てきます。

  • 事業やサービスの幅が広がり、1つのページに収まらなくなってきた
  • 採用を始めることになり、応募者向けの情報を用意したい
  • 実績や制作事例が溜まってきて、個別に見せたい
  • 問い合わせの内容が多様化し、目的別に案内を分けたい

これらはどれも、事業が前に進んでいるサインでもあります。

「とりあえず増やす」前に確認したいこと

ここで一度立ち止まりたいのが、前回の記事でも触れた「情報を絞り込んだ結果としてシングルページを選んだのか、情報を整理しきれていないだけだったのか」という視点です。

ページを増やしたい理由が、

  • 事業内容が具体的に増えた(必要性からくる拡張)
  • なんとなく物足りない、他社が多ページだから(焦りからくる拡張)

のどちらに近いかで、取るべき対応は変わります。前者であれば、増やすこと自体が理にかなっています。後者であれば、ページを増やす前に、今のシングルページの中身を見直すだけで解決することも少なくありません。

どう増やすか、の選択肢

「増やしたほうがいい」と判断できたら、次は増やし方です。すべてを多ページ化する必要はなく、段階的な選択肢があります。

  • シングルページ内でセクションを増強する:まだ大きく構成を変える必要がない場合、既存のページ内に新しいセクションを追加するだけで対応できることもあります。
  • 1〜2ページだけ切り出す:実績や採用など、特に情報量が増えている部分だけを独立したページにする方法です。トップページはシングルページのまま残し、必要な部分だけ拡張できます。
  • 本格的に多ページ構成へ作り直す:事業内容そのものが複数の柱を持つようになった場合は、思い切って多ページのサイト構成に組み直したほうが、結果的に情報が整理しやすくなります。

いきなり全面リニューアルを検討する前に、まずは「どこか一部だけ切り出せないか」を考えてみると、コストを抑えながら段階的に育てていけます。

最初から「多ページ化を見据えたシングルページ」で作るという選択

ここまでは「今はシングルページ、後で必要になったら増やす」という前提で話してきましたが、実はもう一つ、最初のフェーズから多ページ化を視野に入れてシングルページを設計する、という選択肢があります。

多ページのコーポレートサイトのTOPページを見ると、会社概要や事業内容、実績紹介などの各コンテンツが、TOPページ上で要約・抜粋の形で紹介され、「続きを読む」で個別ページへ展開する、という作りになっていることがよくあります。この構造をそのままシングルページに応用すると、次のようなことができます。

  • 各セクション(会社概要・事業内容・実績など)を、そのまま1ページとして独立させても成立するくらいの、完結した単位で書いておく
  • 「続きを読む」的な導線は、フェーズ1(シングルページの段階)ではページ内リンク(同ページ内へのアンカーリンク)として設置しておく
  • 情報量がとくに増えてきたセクションから順に、個別ページとして切り出していく

この作り方をしておくと、「シングルページか多ページか」は最初に一度きりで決め切る二者択一ではなく、同じ設計のまま段階的に育てていけるものになります。実際に多ページ化する段階になっても、コンテンツを作り直す必要はほとんどなく、「続きを読む」の遷移先をページ内リンクから個別ページのURLに差し替えるだけで済みます。トップページ全体を一から作り直すような、いわゆる”リニューアル”にする必要がなくなるのが大きな利点です。

拡張しやすいシングルページの作り方

上記の考え方に加えて、最初の設計段階で次のような点を意識しておくと、後から増やすときの負担がさらに軽くなります。

  • 見出しの構成を、そのまま複数ページの目次に転用できる形にしておく
  • デザインのトーン&マナーを、増設時にも流用できるように整理しておく

逆に言えば、これらを意識せずに作られたシングルページは、後から増やそうとすると一から作り直しに近い作業になってしまうこともあります。

まとめ

ページを増やすかどうかは、「今、何を伝えたいか」がはっきりしているかどうかで判断できます。多ページとシングルページ、どちらが向いているかで触れた判断軸に立ち返りながら、必要な部分から段階的に育てていくのが現実的な進め方です。

ホームページの拡張やリニューアルでお悩みの方は、お問い合わせからお気軽にご相談ください。

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