現在、嬉しいことに、新設法人のブランドデザインや法人ロゴデザイン、プロダクトロゴデザインなど、
複数のご依頼をいただいています。
なかでも創業時のタイミングでロゴ制作をご相談いただくケースが増えており、
「これから始まるブランドの“核”を一緒につくる」という責任を、私たちは強く感じています。
私たちが提供しているのは、単なるロゴの“かたち”ではありません。
事業が生まれるその瞬間に立ち会い、創業者が持つ想いやビジョンを丁寧に引き出し、
それを言葉とデザインの両面から整理・可視化していく──
そんな伴走型のスタイルで、ロゴ制作に取り組んでいます。
本記事では、法人ロゴの持つ役割や、CUREが大切にしている視点についてご紹介します。
企業にとってロゴは、単なる“マーク”ではありません。
そこには創業者の想い、企業としての姿勢、未来に向けたビジョンが込められており、
内外にその「らしさ」を伝える象徴的な存在です。
新設法人にとってロゴは、これから築いていくブランドの“起点”となる存在です。
立ち上げ段階でこそ、理念や価値観を明確にし、それを視覚的に示すロゴが必要とされます。
私たちは、“何を目指している会社なのか” “どんな価値を届けたいのか” といった創業の原点にある想いを、
対話の中から丁寧に言語化し、その本質をデザインに落とし込むことを重視しています。
一方で、ロゴは社内にとっても重要な役割を果たします。
ロゴは理念を可視化する存在であり、それに日常的に触れることで、
自分もその理念の一部を担っているという意識が育っていきます。
社内外の接点で、一貫した世界観や価値観を発信する。
それが、創業時にロゴづくりを丁寧に行うべき理由のひとつです。
ロゴは、外部に向けたブランディングだけでなく、社内の意識統一や行動指針の軸としても機能します。
顧客やパートナーにとっては、会社の第一印象を決めるビジュアルであり、
ブランドの信頼や独自性を感じる“顔”となります。
一方、社内メンバーにとっては、ロゴに込められた意味や理念を共有することで、
日々の判断や行動に「軸」が生まれます。
私たちは、ロゴを「ブランドの入り口」であると同時に、
組織内外の意識を結ぶ“ハブ”として機能する存在と捉えています。
ロゴを通じて“内と外の意識がつながる状態”をデザインすること。
それこそが、私たちが考えるロゴデザインの本質です。
1. 想いを“言語化”し、デザインに落とし込む
ロゴの制作は、ヒアリングから始まります。会社の成り立ち、創業の背景、届けたい想い──
こうした情報を丁寧に言語化し、そこに込められた意味や価値観を視覚的に翻訳することで、
共感されるロゴが生まれます。
ただ「かっこいいロゴをつくる」のではなく、その企業がどんな未来を目指しているのか、
どんな世界をつくりたいのかという“内側の言葉”を形にするプロセスこそ、私たちが最も重視している工程です。
2. 使用シーンを見据えた設計
ロゴは名刺、Webサイト、SNS、書類、サインなど、さまざまな媒体で使用されます。
だからこそ、サイズ・比率・カラー展開・可読性・再現性といった要素を踏まえ、
あらゆる場面で機能する設計が必要です。
3. 成長と変化に耐えうる柔軟性
創業時はまだ見えていない将来の展開を見据えて、事業の広がりにも対応できる
普遍性と拡張性を意識したデザインをご提案しています。
ロゴはブランドの“入口”であり、“起点”でもあります。
その後の名刺、封筒、Webサイト、会社案内、プレゼン資料──
すべてのタッチポイントにおいて、ロゴを中心とした一貫したビジュアル展開があることで、
視覚と体験が結びつき、ブランドの解像度が高まります。
私たちはロゴだけを切り出すのではなく、“ブランド全体の世界観”としてロゴを位置づけ、
あらゆるコミュニケーションの基盤として設計します。
新設法人にとって、ロゴは未来を語るための最初のピース。
そのロゴに、企業としての意志や価値観が込められていれば、
社内では意識を統一する旗印に、社外では信頼を得る象徴になります。
私たちはロゴを、「飾るもの」ではなく「語るもの」として設計しています。
ただロゴを作るのではなく、その背景にある想いや理念を一緒に掘り下げ、
言葉にするところから丁寧に伴走する──
それが、私たちCUREのロゴデザインに対する姿勢です。
これから育っていくブランドの“軸”となるロゴを、共に築いていけたら嬉しく思います。